スポーツ動作のしくみ

カラダのことを理解していれば、スポーツやトレーニングを最も効果的に行うことができます。

逆説的思考侵入効果

スポーツに限らず、人は重要な分岐点となるシチュエーションにおいて、その結果を考えるほど、「失敗したらどうしよう」「うまくいくだろうか」などとネガティブな発想に囚われがちで、ミスしたくないと思えば思うほど、そのミスしたときのことが頭に浮かんできます。



この心理のことを「逆説的思考侵入効果」というのですが、このような状態にならない人はほぼいません。


この逆説的思考侵入効果は、人を緊張させる原因のひとつで、このような状態になるとメンタルが不安定になり、カラダのかたさが極度に高まった状態になります。


このような状態では、普段どおりの実力を出せないばかりか、精神面がさらに不安定になってしまいます。


しかしながら、この緊張はすべてが悪いというわけでもなく、このような心理状況のなかでこそ、危険を察知できたり、回避できたりもします。


つまり、このような思考や感情をすべて拭い去るのではなく、ポジティブな感情と合わせてうまくコントロールすることが大切で、上手にコントロールすることができるようになることがとても大切です。