スポーツ動作のしくみ

カラダのことを理解していれば、スポーツやトレーニングを最も効果的に行うことができます。

熱中症懸念、悩む屋内スポーツ施設

トレーニング中にマスク着用を求めるか否か、屋内スポーツ施設が悩んでいるようです。



新型コロナウイルス禍がまだまだしぶとく続く中、静岡県内の屋内スポーツ施設では、その対応が割れているのだそうで、感染拡大の第2波が襲った2020年夏に浜松市の施設でクラスターが発生したこともあり、マスク着用は感染防止対策の柱の一つと位置付けられてきたのですが、昨今はクラスターは見られず、一時は利用を控えていた高齢者の姿も目立つようになってきており、熱中症のリスクがある夏場を控え、どう対応すべきか関係者は頭を悩ませているのだとか。
一般生活でさえマスク着用で息苦しいのに、マスクをしてのトレーニングはつらいものがあります。


多くは水分補給時などを除き、不織布マスクの着用を義務化しており、マスクをずらしている利用者がいれば、指導員が声を掛けるようになっているようで、マスクを外さなければならない強度の運動は避けるように呼び掛けていたり、現状では夏でもマスクは必須となっているのだとか。


また、一方ではランニングマシンやウェイトマシン器具の間隔を2メートル開け、高さ約2メートルのパーティションを設置した上で、運動中のマスク着用を義務付けていない施設もあり、これについては高齢の利用者も多く、酸欠などの事故のリスクを考えて強制はしていないのだとか。


かれこれ3年にもなるわけですし、いい加減日本もコロナとの共存を考え、息苦しいマスクは不要にすればいいのですけどね。

筋肉とスピードの関係

スポーツにおいては、大きな力を出すことと速いスピードを出すことはとても大切です。


しかし、この2つを両立させるのは、結構難しいことで、大抵は大きな力は出せるけどスピードが遅かったり、スピードはあるのだけれど力が弱いなんてことは往々にしてあります。


実は短時間で大きな力を発揮するのはとても難しく、力とスピードの間には逆の関係が存在しています。


わかりやすく言えば、握力計なのですが、最大の握力を量るとき、つまりこれ以上動かないというところに達するまでにどれくらいの時間がかかっていますか?
握ってすぐに最高点に到達する人って、いないんじゃないでしょうかね?


大抵の場合、握力計を握り込んでから2秒から5秒程度の時間がかかっているのではないでしょうか。


つまり、最大限の力を発揮するためにはスピード、つまり時間は必要で、あっという間に最高パワーなんて引き出せないのです。


また、重たいものを持ち上げるときには素早く持ち上げることはできませんよね。
どうしてもゆっくりとした動作となるでしょうし、逆に軽いものであれば、素早く持ち上げることができるでしょう。


つまり、筋力とスピードには逆の関係が成り立っているのです。

ロコモティブ・シンドローム

ロコモ。
なんだか可愛らしい響きですよね。


これは、ロコモティブ・シンドロームの略で日本語だと「運動器症候群」と訳され、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態のことをいいます。


なので、響きとは裏腹に、あまり良い状態でなく、これが進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。


http://www.taishotoyama.co.jp/op/q3.html
 より


厚生労働省では、日本人の40代以上の男女5人に4人は、このロコモ予備軍ではないかと推定しており、新たな国民病として危惧されているようです。


このロコモティブシンドロームとならないようにするためには、自らの運動器の機能低下に気づき、進行を予防するための運動習慣をできるだけ早い時期からスタートさせることが大切なのだそうで、ロコモ チャレンジ!推進協議会のホームページでは、運動器の衰えを7つの項目でチェックできる「ロコチェック」が紹介されています。


7項目ほどあって、


  1. 片足立ちで靴下がはけない
  2. 家の中で躓いたり滑ったりする
  3. 階段を上がるのに手すりが必要
  4. 掃除機を使ったり、布団の上げ下ろしなどの重い作業が困難
  5. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが大変
  6. 15分くらい続けて歩くことができなし
  7. 横断歩道で青信号を渡りきれない

まぁ、若いうちはこれは問題なくこなせるのでしょうけど、40代、50代ともなると運動してこなかったツケがやってくるのでしょうね。


ですので、若いうちから少しでも運動するような習慣を持ちたいですね。